開発経緯
従来の液体窒素自動供給装置(ALC MODEL-SXD)は、発売から約25年が経過し、メンテナンス部品の供給に
支障をきたすようになって為、従来品をベースに「Safety」「Compact」「Easy」を開発テーマに掲げ、
LNAS(エルナス)を開発、2004年から販売開始しました。



Since1982 Debut2004
用途例
主に下記製品へ液体窒素を安定供給、自動供給を行うことができます。
・
電子顕微鏡のEDX検出器
・
各種分析装置
・
試料凍結保存容器
その他、液体窒素を用いる各種低温機器において、様々な分野でご使用いただけます。
機能・特徴
【Safety】
危険の伴う手作業による液体窒素供給を安全に、また省力化が図れます。また、本製品は電磁弁を用いた加圧
送液ではなく、ポンプとサイフォンによる送液の為、電磁弁の機械的トラブルによるオーバーフローや酸欠の
恐れがありません。万一の故障の際にもコントローラーおよび、液面センサーの
多重バックアップ機構(※)
にて、常に液体窒素を安全なレベルに保持します。
※多重バックアップ機構
「液体窒素の不足」「オーバーフロー」「エア空送りによる液体窒素の過剰気化」は、酸欠や低温やけど等の
人命に関わる事故につながります。3アラーム機構により、繰り返しアラームでトラブルを知らせると同時に、
正常運転に戻る動作に入り安全な運転を確保します。
【New】マニュアル運転でのオーバーフローを防止するため、手を離すとOFFに戻る安全設計。
【New】アラーム解除後に正常運転に戻らない場合、繰り返しアラームが働き、ポンプの空転も停止するように
しました。
【New】指定した補給回数でのアラームブザーは廃止しましたが、補給回数カウント表示は従来通り確認が可能
です。
【Compact】
コントローラーはデスクトップやラックへの設置が可能なコンパクトタイプ。
【New】前面スラント形状の採用により、上の視点からの操作性、視認性が向上しました。
前面スラント形状
【Easy】
基本操作は一つ。AUTOスイッチのみで自動供給運転を開始します。あとは供給タンクの液体窒素交換まで、
安定補給を行います。
【New】3色レベルインジケーターの採用で視認性の向上、供給状態の把握が容易です。
【Technical】
液体の窒素を直接検知する方式を採用している為、設計精度±3mm以内という検知精度を実現しました。
従来モデルとの互換性
従来モデルとの互換性がありますので、コントローラーの更新、レベルセンサーの改造、修理の際にも支障が
ありません。

MODEL-SXD、ALC-3共通
液体窒素容器(標準はLAB-50)、LAB-50用キャップ、サイフォンも互換性があります。
LAB-50 キャップ サイフォン
アフターサービス
【点検・修理】
LNASはもちろん、従来モデル(ALCシリーズ)のメンテナンスも可能です。ぜひご用命ください。
<対象製品>
LNAS 液体窒素自動供給装置
ALC-3 液体窒素自動供給装置
ALC MODEL-SXD 液体窒素自動供給装置
その他、ALCシリーズ
<<対応例>>
症状 |
対応可否 |
自動供給を行わない |
○ |
アラームが鳴っている。または点灯・点滅している。 |
○ |
ポンプが動かない。または異音がする。 |
○ |
フレキシブルチューブから液体窒素が漏れている。 |
○ |
操作バーが折れた。 |
○ |
サイフォンが曲がった。 |
○ |
レベルセンサーが折れた。 |
○ |
製造:株式会社ときわ電機
販売・フィールドサービス:バリューインパクト有限会社